胆のう結石

胆のう結石

 胆のうは洋梨のような形をしており、胆汁の水分を吸収し濃縮する臓器です。胃から十二指腸に食べ物が送られてくると、濃縮した胆汁を胆管を介して十二指腸へ送り出すために胆のうは収縮します。この胆のう内に出来た結石を胆のう結石と言い、無症状の人の約10%に胆のう結石が存在し、さらにそのうちの10%程度が将来的に発作を起こす危険性があると言われています。

※イラストはボストン・サイエンティフィックジャパン株式会社より提供され、承諾を得ています。

症状

 胆のう結石があるだけでは無症状であることも多く、健診等にて偶然発見されることも少なくありません。胆のう内にできた胆石が胆のうの出口にはまり込み急性胆のう炎を引き起こして、右上腹部に疝痛発作(せんつうほっさ)※4を生じます。特に脂っこい食事を摂取した際に起こりやすい症状です。
急性胆のう炎の状態が進行すると発熱、黄疸、肝機能障害等を引き起こすため、早急な治療が必要となります。

※4 疝痛発作(せんつうほっさ) ・・・ 刺すような激しい腹痛。

検査

 胆のう結石のほとんどの診断は腹部超音波(エコー)検査で可能です。さらに急性胆のう炎の既往や右上腹部痛等の症状がある場合にはCT検査やMRI検査を行います。 胆のう結石の症例には、数%程度胆のう癌がひそんでいることがあり、これらの精査もあわせて行います。

超音波検査

CT検査

治療方法

 胆のう結石の治療には経口胆石溶解剤※5体外衝撃波破砕法(ESWL)※6などもありますが、効果は少なく手術が選択される場合がほとんどです。
急性胆のう炎への緊急処置としてPTGBD(経皮経肝胆のうドレナージ術;胆のうにドレーン(管)を挿入し、胆のう内にたまった膿を体外へ排出する)を行うこともあります。


※5 経口胆石溶解剤(けいこうたんせきようかいざい) ・・・ 

結石を溶かす作用のあるウルソデオキシコール酸(胆汁酸成分)の内服薬。6か月から1年ぐらいにわたって内服が必要であるがその効果は低い。

※6 体外衝撃波破砕法(たいがいしょうげきははさいほう)(ESWL) ・・・ 

からだの外から特殊な衝撃波を胆のうにあてて結石を小さく壊す方法。

胆のう管にはまりこんだ結石に対してPTGBDを行った症例

 手術では胆のう結石のみでなく結石発生の原因となる胆のうごと摘出します。以前はお腹を大きく切る開腹手術を行っていましたが、現在ではほとんどの症例で数個の小さな傷(孔)のみで行う腹腔鏡手術(腹腔鏡下胆のう摘出術)が可能です。また胆のう結石ではありませんが、1cm以上あるポリープ、短期間で大きくなってきている胆のうポリープなども症状がなくとも同様の手術を行っています。

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