医療法人社団 高邦会 福岡山王病院

診療科・センター

ハートリズムセンター

診療実績

WPW症候群や発作性上室性頻拍、期外収縮、心房粗動、心房頻拍では、1回のアブレーションで完治可能ですが、心房細動は持続時間によって成功率が異なります。診断から1年以内にアブレーションを行った方が1年以上より有意に成功率が高いことが報告されています。発作性心房細動の場合、肺静脈隔離術だけで90%の成功率が期待できますが、持続性心房細動に対しては、成功率を高めるために、BOX隔離術を行っています。
当院で実施した初回アブレーションの成功率は、発作性心房細動では90%、持続性心房細動では83%、長期持続性心房細動では75%です。再発した場合は、再手術を行うことがあります。
合併症として、心タンポナーデが0.6%、食道傷害が0.6%、横隔神経麻痺が0.5%、血栓塞栓症が0.2%あります。

皆様にお伝えしたいこと

アブレーションの成功率は、初期の段階で行われるほど高いため、心房細動は早期発見・早期治療が最も重要です。現在、不整脈がない患者様も、65歳以上の方は定期的な検脈および心電図検査をお願いします。また、心房細動と診断された場合は、無症状であっても、放置すると脳梗塞や心不全をきたすリスクがあるため、早めの専門医受診をおすすめします。心房細動以外の不整脈に対するアブレーションも行っていますので、いつでも気軽にご相談ください。