不妊症とは
不妊症とは?
日本産婦人科学会、WHO=世界保健機構は、特に避妊をせず、夫婦生活を1年続けても妊娠されない場合を不妊症と定義しています。
これは通常、特に治療をしなくても1年で80%、2年で90%のご夫婦で妊娠が成立するからです。
現代社会では、結婚の平均年齢が上昇し、妊娠・出産を計画される方の年齢も高くなっています。 またご結婚を早くされても妊娠は先延ばしにされているご夫婦も多くなりました。
しかし、女性の妊孕性(妊娠する力)は、30代半ばからどんどん低下してしまいます。
「結婚して1年経つけれど、なかなか妊娠しない」「積極的に妊娠しようとはしていなかったけれど、避妊に失敗したことがない」
「若いころ病気をしたけれど、大丈夫だろうか」「子宮内膜症の疑いがあるといわれたけれど・・・」など「妊娠しにくいのかも知れない」という時には、少しでも早く検査・治療に取りかかった方が妊娠する可能性も高くなります。
当センターが、総合病院ならではの体制でサポートいたします。
妊娠のしくみ
妊娠するためには、排卵後に精子と卵子が出会って受精し、その受精卵が着床して成長しはじめるまでの過程が必要です。この過程のどこがうまくいかなくても妊娠できないことになるのです。
- 排卵
- 排卵とは、卵巣の中で成熟した卵子が卵巣の外に放出されることをいいます。排卵は、月経周期が28日の人の場合、おおよそ14日~15日目におこります。(※月経周期によって異なります)
排卵の数日前から翌日までが妊娠が可能な時期です。 - 受精
- 成熟した卵胞を卵管が卵管采でとり込み、タイミングよく精子が入ってくると、卵管の中で受精がおこります。
通常1つの精子が卵子に到達すると、周囲の透明体が硬化し他の精子が入れないようになります。 - 着床
- 子宮の内側には内膜という組織があり、ホルモンの状態に応じて受精卵を受け入れる準備をします。
この内膜というベッドに受精卵がもぐりこみ血流をもらうようになると着床成立です。