医師・専門スタッフの声
医師
「赤ちゃんが欲しい」という
あなたの夢を病院全体でサポートします
- 副院長、リプロダクションセンター長
- 江上 りか
ご夫婦に合わせた治療方針を
決めていきます
福岡山王病院リプロダクションセンター長、江上です。不妊症治療に携わって30年以上、これまで多くの方と共に「赤ちゃんを授かる」という夢を実現してきました。
その中で実感したのは、それぞれご夫婦のお悩みがあり、治療方法があるということです。10組に2組が不妊といわれていますが、まったく同じ環境・症状・悩みを持つというご夫婦はいらっしゃいません。どのように妊娠・出産に結びつけるかは、それぞれのご夫婦の環境・症状をよく理解することにあると思います。
例えば、通常不妊症治療では、タイミング療法、次に人工授精、最後に生殖補助医療の順で進みますが、40代で妊娠を希望される方の場合は、ステップをひとつ飛ばして人工授精からスタートする場合もあります。
「赤ちゃんが欲しい」という気持ちを大切に、それぞれのご夫婦にあった治療方法をご提案させていただきます。
患者さんには後悔のない決定をしてほしい
治療で心がけていることは「第一に安全」をということです。安全は医療にとって最も大切なもの。複数選択肢があれば、より安全なものを選ぶようにしています。
また、患者さんには、後悔のない決断をしてほしいと思っています。不妊症治療には、決断が必要な場面が時としてあります。ベストな治療方法を決断できるように必要な情報はすべてご説明して、信頼関係を築くようにしています。
「ママになりたい」という夢を
各科と協力してサポート
医師、看護師、胚培養士、不妊カウンセラーなど経験豊富なスタッフが連携して不妊症治療に取り組んでいます。また、各科と連携を取って治療を行うこともできます。たとえば、男性の不妊症治療の場合は、泌尿器科と相談しながら治療ができ、子宮内膜症や子宮筋腫といった病気がある場合は婦人科で治療可能。糖尿病がある場合は糖尿病・代謝・内分泌内科と連携して治療を行います。
また、子宮内膜症や子宮筋腫といった病気があった場合、私が手術を行って、回復を見ながら不妊症治療、妊娠、出産とすべて担当することもあります。
将来、妊娠・出産を考えている多くの女性へのメッセージ
不妊症の女性は、年々増加傾向にあります。「いつか妊娠したい」そう思う方は、採血だけでも受けてみませんか。卵巣予備能という検査によって卵巣の働きをチェックすることができます。検査結果は郵送でもお届けしています。
「避妊しているから妊娠しなくて当然」とお考えのご夫婦がいらっしゃいますが、コンドームの避妊率は80%程度。2年以上妊娠しなければ不妊症の可能性を考えたほうがいいでしょう。また、妊娠・出産が高齢化する傾向にあり、年齢が上がるほどリスクも増えていきます。早いうちから自分の体を把握し、しっかり自分の体と向き合ってほしいと思います。
産科・婦人科はもちろん、その他の診療科と連携を取りながら適切な治療を行っています。「妊娠は難しい」といわれていた方もご相談いただければ、各科と相談の上、よりよいご提案をいたします。