お産は、大別すると普通のお産(経腟分娩)と帝王切開に分けられます。何よりも大切なのは、お母さんと赤ちゃんの安全です。
総合的に主治医の判断で、お産の方法を決定します。

自然分娩(経腟分娩)

自然な陣痛を待ち、特別な処置を行わずに産道を通じて出産する方法です。
陣痛が起こってから来院していただき、陣痛が自然に強くなって分娩に至るまで、安全なお産をスタッフ一同で最大限にサポートします。
経腟分娩には、自然分娩に加え、お産を補助するいくつかの方法があります。

無痛分娩 (硬膜外麻酔分娩)

バースセンターでは、陣痛による痛みを和らげながらも、できる限り自然なお産をめざした無痛分娩(硬膜外麻酔分娩)を行っています。硬膜外麻酔とは、一般の手術で広く行われている麻酔方法です。この麻酔方法を用いて、お薬の量や濃度を調節することにより、分娩までの痛みを和らげています。

計画分娩

自然な陣痛を待たずに分娩(陣痛)を誘発することを計画分娩と言います。医学的に必要な場合(妊娠高血圧症候群、胎児発育遅延、予定日超過など)に行われます。状況によっては帝王切開になることもあります。当院の無痛分娩はすべて計画分娩で行っています。

帝王切開

普通のお産ではお母さんと赤ちゃんに何らかの問題が生じると判断された場合、帝王切開が必要になります。妊娠中から前もって計画して行う選択的帝王切開と、妊娠経過中やお産の途中で経腟分娩が困難と判断した場合に行う緊急帝王切開に分けられます。当院では、総分娩数の 35%前後は帝王切開となっています。帝王切開には麻酔が必要です。帝王切開は、普通のお産と比べて、お産に伴う出血や感染症が多くなる場合や、まれではあるものの腸や膀胱などの臓器損傷や静脈血栓・肺塞栓などの合併症が考えられます。

帝王切開が必要なのは?

選択的帝王切開
  • 子宮の手術を受けたことがある場合(帝王切開、子宮筋腫・子宮形成術の手術)
  • 骨盤位(さかご)や多胎妊娠
  • 前置胎盤・低置胎盤
  • 児頭骨盤不均衡(狭骨盤) など
緊急帝王切開
  • 赤ちゃんの状態が思わしくない場合(胎児機能不全)
  • 妊娠高血圧症候群や常位胎盤早期剥離が起こった場合
  • お産が非常に長引いた場合(遷延分娩)
帝王切開の流れ

手術の麻酔は、主に下半身麻酔で行います。手術中は意識がありますから、生まれた赤ちゃんに対面することができます。手術の翌日から食事を開始し、少しずつ歩いていただきます。鎮痛剤を使用できるので、痛みの心配は必要ありません。普通のお産より長めの入院が必要になります。当院では通常、手術前日から10日間の入院が必要です。

里帰り出産

バースセンターで里帰り出産を希望される方は、原則として妊娠20週までにお申し込みください。
無痛分娩をご希望の方は、原則として妊娠12週までにお申し込みください。
ご予約の際は、バースセンターにご連絡ください

初診時にお持ちいただくもの
  • 健康保険証
  • 母子健康手帳
  • 妊婦健康診査助成券
  • 診察券(当院を受診されたことがある方)
  • 産科補償制度の控え
  • 紹介状(里帰り出産をされる方は必要です)
お願い

妊娠34週以降は、定期的に妊婦健康診査をお受けください。

お問い合わせは

092-832-1100(代表)

※電話受付時間/
9:00~17:00(月~土曜 ※祝日除く)



初診の方

092-832-1226(予約専用)

  • ※電話受付時間/9:00~17:00(月~土曜 ※祝日除く)
  • ※お電話で、「バースセンターの初診の予約」とお伝えください。
  • ※初診の方は、婦人科で受け付けをお済ませください。
  • 母子手帳をお持ちの方は、バースセンターをご受診ください。

婦人科/受付時間

受付時間
午前中
(9:00~11:00)

※土曜の初診につきましては、事前にバースセンター外来(TEL.092-832-1100代表)にお問い合わせください。

再診の方

092-832-1226(予約専用)

  • ※電話受付時間/9:00~17:00(月~土曜 ※祝日除く)
  • ※お電話で、「バースセンターの再診の予約」とお伝えください。
  • ※2回目以降は、バースセンターをご受診ください。

バースセンター/受付時間

受付時間
午前中
(9:00~11:00)
午後
(13:30~16:30)

※木曜および土曜午後の診察につきましては、事前にバースセンター外来(TEL.092-832-1100代表)にお問い合わせください。