医療法人社団 高邦会 福岡山王病院

診療科・センター

皮膚科

炎症性皮膚疾患から皮膚腫瘍に至るまで、豊富な診療経験を生かし最適な検査と治療を提供します

 皮膚に症状があれば何でも診ます。かゆいぶつぶつ、気になるできものなど、お気軽にご相談ください。
診察の流れとしては、まずは問診と視診をしっかりと行い、必要であれば皮膚生検(病理検査)や画像検査、血液検査等の各種検査を提案します。治療については、生活指導、生物学的製剤(抗体製剤)を含めた薬物治療、紫外線療法などを、皮膚腫瘍については外科的切除を含めた治療を提案しています。
診療日時
診療日時
月~金曜(祝日除く)
診療時間 9:00~13:00 14:00~17:00
受付時間 初診(予約優先、制限あり) 当日 8:00~11:00
なお、時間指定はお受けしておりません。
※当科に通院歴がある方でも、最終受診から6 か月以上経過している方は初診扱いとなります。そのため、当日の予約なしの受診はお受けできません。お手数ですが、別日にご予約をお願いいたします。
※午後は、予約再診となります。
※診察につきましては、変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
連絡先
TEL.092-832-1100(代表)
TEL.092-832-1226(予約専用)

対象となる主な疾患

尋常性乾癬、帯状疱疹、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎(かぶれ)、皮膚腫瘍、じんましん、足爪白癬など

  • 古賀医師は、前任地の福岡大学病院で神経線維腫症1型を専門に多くの患者様を診ていました。当院では遺伝子検査やMEK阻害薬(コセルゴ)の投与、大きな腫瘍の切除などは行っていませんが、気になることなどあれば、どうぞご相談ください。
  • 大きな腫瘍や血管肉腫、悪性黒色腫、乳房外パジェット病など、高度な医療体制が必要と判断された場合、福岡大学病院を含む他の医療機関にご紹介させていただく場合があります。
  • 美容を目的とした腫瘍切除など、自費診療の対象となる診療は当科では行っていません。

パッチテスト

パッチテストとは、接触性皮膚炎や薬疹の原因物質(アレルゲン)を特定するため、疑いのある物質を48時間、背中や腕に貼って反応を調べる方法です。アレルゲンを特定して、そのアレルゲンとの接触を断つことができれば、症状を改善できる可能性があります。

当院では、主にパッチテストパネルというキットを使用し検査を行っています。このパネルを使用することで、日本人のアレルギーの主な原因となっている香料、防腐剤、色素、金属、ゴム、染毛剤などの身近な22種類の物質について一度に調べることができます。

具体的な検査法は、まず背中に各種抗原を48時間、貼り続けて、再来時にそれらを剥がします。そして48時間後、72時間後、1週後にそれらの抗原に対して皮膚が反応を起こしているかを判定します。判定は1回ではできないため、複数回の来院が必要となります。

皮膚生検・病理検査

病変部の皮膚を採取し病理組織学的に検討します。方法としては、まず局所麻酔の注射を行い、5mm 前後の皮膚を切除後に、同部位を数針縫合します。採取した当日と翌日は、入浴、シャワー浴を控えていただきます。抜糸は、2週間前後で行います。病理検査のメリットは、病変を顕微鏡のレベルで観察し、検討することで、病気の原因や背景などを明らかにできる可能性があることです。デメリットは、傷跡がわずかですが残ることと、検査をしても有意義な結果が得られない可能性があることなどです。また生物学的製剤(抗体製剤)の導入前には、リンパ腫などの鑑別疾患の除外目的で皮膚生検をおすすめしています。

アトピー性皮膚炎

当院では、小児から中高年まで多くのアトピー性皮膚炎の患者様を診ています。生活指導、ステロイド外用、抗アレルギー剤、紫外線療法、免疫抑制剤の内服に加えて、近年、保険適用になったJAK 阻害薬やIL4、IL13 を中心とした抗体製剤によって、劇的な症状の改善が得られた患者様も少なくありません。一方で、頻度は少ないながらも、薬剤ごとに気をつけるべき点や副作用があり、当院ではそれぞれの患者様に適した治療ならびに定期的な検査を提案しています。

帯状疱疹

帯状疱疹は50 歳以上の2 人に1人が発症すると言われ、最近、増加傾向にあります。多くの患者様が、日頃の疲れなどからくる免疫の低下により発症します。そのため治療は、十分な安静と薬物治療になります。当院は全室個室であり、しっかりと静養いただくために、原則1週間の入院治療をおすすめしています。

尋常性乾癬

欧米では人口の3%を占める高い罹患率があり、日本でも近年増加傾向にあります。角化性紅斑(かくかせいこうはん)と呼ばれる厚い皮疹が生じ、生活の質を落とすことが近年の研究で明らかとなっています。当院では基本的な外用療法、紫外線療法に加えてPDE4 阻害薬などの内服薬、他にIL17 抗体製剤、IL23 抗体製剤などの生物学的製剤の提案も可能です。