呼吸器外科
胸部疾患に対する専門的な外科治療を提供
肺がん、その他の肺腫瘍、縦隔腫瘍、胸膜疾患(中皮腫、気胸、胸膜炎)を対象とした高い質と安全性への配慮のもとに、広い範囲の呼吸器外科手術を実施しています。
- 診療日時
- 火・木曜(祝日除く)
診療時間 9:00~13:00 14:00~17:00
受付時間 8:00~12:30 13:30~16:30
※上記の時間以外でも対応可能な場合がありますのでご連絡ください。 - 連絡先
- TEL.092-832-1100(代表)
TEL.092-832-1226(予約専用)
対象疾患
肺がん、その他の肺腫瘍、縦隔腫瘍、胸膜疾患(中皮腫、気胸、胸膜炎)など
手術の特徴
早期肺がんに対しては、完全胸腔鏡下に肺葉切除、区域切除、部分切除を行っています。
進行がんに対しては、放射線診断科、呼吸器内科と治療方針を話し合い、手術前後に抗がん剤治療や放射線治療を組み合わせることもあります。縦隔腫瘍に対しては単孔式手術も行います。
心臓病や糖尿病、慢性腎不全などの併存疾患のある方に対する手術も各疾患の専門医と連携して行っています。
進行がんに対しては、放射線診断科、呼吸器内科と治療方針を話し合い、手術前後に抗がん剤治療や放射線治療を組み合わせることもあります。縦隔腫瘍に対しては単孔式手術も行います。
心臓病や糖尿病、慢性腎不全などの併存疾患のある方に対する手術も各疾患の専門医と連携して行っています。
RFIDマイクロチップを用いた手術 ~肺がんの新しい術中位置同定方法~
米国では2011年に重喫煙者を対象とした低線量CT検査を用いた肺がん検診が、胸部X線検診より20%の肺がん死亡率減少効果をもたらすことが報告され、早期発見の重要性が示されています。
日本国内におきましても、近年、CT検診の普及により1cm以下の微小かつ転移・浸潤などの悪性度が低いとされる肺がんの発見が増加しています。
現在、肺がんに対して主流になっている胸腔鏡手術では、小さな孔から手術を行うため、十分に肺を触診することができず、胸膜から距離がある小さな腫瘍の位置を正確に同定することが困難でした。
CTガイド下で病変の近傍に造影剤や金具を留置する方法は、空気塞栓を起こす可能性があります。頻度は低いですが、空気塞栓を起こすと重篤となることがあります。
そのため、当院では場所の同定が困難な微小肺がんをより確実に切除するために、シュアファインドR を導入しました。
スマートフォンやプリペイドカードなどに使用され、近距離無線通信の用途で普及しているRFID(Radio Frequency Identification)技術を応用した極小のICタグを気管支鏡下に病変の付近に留置します。術中は手術用のアンテナを用いて肺表面からICタグを検知し、検知位置を目印にして肺切除を行います。
術前留置
- ICタグのID情報をアプリに登録
- 気管支鏡チャンネルを経由して、目的位置にICタグを留置し位置情報をアプリに登録
術中検知
- 手術用アンテナを使用し、肺表面からICタグを検知
※ICタグとの位置関係で音が変化
※ICタグのID情報に応じた位置をアプリが表示 - ICタグの検知位置を切除範囲判断のメルクマール(目印)に利用
肺の表面から腫瘍の位置を同定することはできません。
病変の近傍にICタグを留置
手術用アンテナでタグを同定