脳神経内科
神経機能の温存と回復をめざして適切な治療を選択します
頭が痛い、顔が痛い、顔が動きにくい、しびれ、ふるえ、けいれん、意識が時々なくなる、視野がせまくなった、物が二重に見える、めまい、脱力、歩きにくい、しゃべりにくい、飲み込みにくい、動作が鈍くなった、体が傾くなどの症状があれば、診察・検査を行い、診断・治療を行います。
脳卒中後遺症や脊髄小脳変性症のリハビリ入院も行います。また、認知症に対しても早期発見・治療を行っています。
- 診療日時
- 月~土曜(祝日除く)
診療時間 9:00~13:00 14:00~17:00
受付時間 8:00~12:30 13:30~16:30
※金曜は、午前のみの診療です。
※診察につきましては、変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。 - 連絡先
- TEL.092-832-1100(代表)
TEL.092-832-1226(予約専用)
対象となる主な疾患
てんかん、脳血管疾患、認知症、パーキンソン病ほか
てんかんの検査
長時間ビデオ脳波モニタリング、3.0テスラMRIなどのてんかんの検査を行っています。
てんかんには、けいれんや意識消失、手遊び、生返事、口をもぐもぐさせるなどのさまざまな症状があります。発作の前に光が見えたり音が聞こえたり、いやな感じがしたりという前兆が起こる場合もあります。高齢者は認知症に間違われることもあります。
パーキンソン病とは
「ふるえ」「動作緩慢」「小刻み歩行」などを主な症状とする神経変性疾患の一つで、日本では厚生労働省に難病として特定疾患に指定されています。
原因と症状
主な症状
- 安静時のふるえ
- 筋強剛(筋固縮)
- 動作緩慢
- 姿勢反射障害(倒れやすい)
その他の症状
- 同時に2つの動作をする能力が低下
- 自由な速さのリズムが作れなくなる など
DATシンチ、3.0テスラMRIや心筋シンチグラフィ検査などで的確な診断を心がけています。
治療
基本は薬物療法です。症状や必要に応じて組み合わせて服薬することが大切です。代表的な薬のL-ドーパは、振戦、固縮、無動に効果がありますが、幻覚、ジスキネジア、効果の減弱等の副作用があります。
脳深部刺激療法(DBS)(現在休止中)
脳深部刺激療法(DBS)といわれる手術療法を行っています。DBSは、脳内に細い線状の刺激電極を挿入し、手術後にその先端から電気刺激を行う治療法で、パーキンソン病の場合、通常、視床下核の刺激を行います。この方法は、脳を破壊することがないため手術に伴う副作用が少なく、手術後の症状に合わせて皮膚の上から刺激の強さなどを調整できるという利点があります。
DBSは、次のような状況に対して有効です。
- 薬の効果が長続きせず、1日のうちで、調子の良いときと悪いときがある
- ジスキネジアと呼ばれる不随意運動がみられる
- 手足のふるえが薬を服用しても止まらない
- 副作用のため、薬が十分服用できない
DBSは症状を改善させる治療であって、パーキンソン病そのものを治したり、病気の進行を遅らせたりする効果はありません。DBSは、パーキンソン病だけでなく、ふるえ(本態性振戦など)、ジストニア、痛みに対しても有効です。