医療法人社団 高邦会 福岡山王病院

診療科・センター

PETセンター

全身のがんの早期発見と、適切な治療選択のために欠かせないPET-CT検査を専門に行う検査センターです

今やPET-CTなくして、がんの診療はありえないと言われています。PET-CTは、特に治療前のがんの病期診断に威力を発揮します。思わぬ遠隔転移や他のがんが発見されることもあり、治療方針の決定に大変有用です。また、保険適応が一部のがんに限られますが、治療効果の判定や再発診断にも説得力があります。

PET-CT検査について

PET-CT装置は、1台でPETとCT両方の機能を併せ持つ装置です。
身体組織のブドウ糖代謝を反映した機能画像を写すPETと、 高分解能形態画像を写すCTとの2つの画像を精密に重ね合わせることで、腫瘍の位置と大きさ、形状をより正確に把握することができます。

FDG-PET-CT検査の保険適応は現時点で次の通りとなっています。
  1. 早期胃がんを除く、すべての悪性腫瘍、悪性リンパ腫
  2. 虚血性心疾患における心筋バイアビリティ診断
  3. 難治性部分てんかん外科治療のための病巣診断
  4. 心サルコイドーシス診断
  5. 高安動脈炎など大型血管炎の診断

PET-CT検査は、特に治療前のがんの病期診断に威力を発揮します。思わぬ遠隔転移や他のがんが発見されることもあり、治療方針の決定にたいへん有用で、治療効果の判定や再発診断にも説得力があります。

  • Point 1
    一度の撮影で、ほぼ全身をみることができます
  • Point 2
    ほとんど苦痛がなく通例約3時間で終了します
  • Point 3
    がんの早期発見、転移や再発の診断に有用です

体内の細胞はエネルギー源としてブドウ糖を必要としています。がんなど悪性腫瘍は、正常細胞よりもブドウ糖取り込みが盛んで速い増殖が行われます。ブドウ糖に微量の放射線を放出する放射性同位元素「フッ素-18」を標識した薬剤FDGを投与し、PET装置で薬剤の全身分布を撮影します。

PET-CT検査のながれ

検査前日

  1. 絶食
    ※検査前6時間以上は絶食し、糖分を含む飲料をとらないでください。
    ※検査の対象疾患によっては、絶食時間が長くなります。

検査当日(検査は約3時間)

  1. 検査受付
  2. 検査説明
    検査について説明します。
  3. 注射
    薬剤FDGを注射します。
    薬剤が全身に行き渡るまで約1時間安静にしていただきます。
  4. PET-CT検査(撮影)
    PET撮影とCT撮影を行います。
    撮影時間は30分です。

検査後

  • 結果報告

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